「練習ではあんなに上手くいったのに、コースの1打目になると頭が真っ白になる……」
そんな経験はありませんか? 練習場で磨いた「無意識の技術」も、コース特有の「緊張感」「傾斜」「風」そして「邪念」によって、簡単に封印されてしまいます。
せっかく積み上げた努力を、本番で100%解放するために必要なもの。それが、自分を「実行モード」へと切り替えるための儀式=ルーティンです。
ルーティンの目的は「形」を整えることではありません。「思考の領域(分析)」から「実行の領域(感覚)」へと脳を切り替えることにあります。自分だけの最強のルーティンを持つことで、逆算課題は本番で初めて「スコア」へと変わります。
なぜルーティンが「魔法」になるのか?
なぜ、プロゴルファーは毎ショット同じ動きをするのでしょうか。それには科学的な根拠があります。
①「考える脳」を黙らせる: スイング直前に余計なアドバイス(右肘の向き、池への恐怖など)を遮断し、脳のスイッチを強制的に切り替えています。
②再現性のトリガー: 常に同じ手順を踏むことで、脳が「あ、いつもの練習と同じだ」と錯覚し、リラックスした状態(フロー)へと入りやすくなります。
③意識を「外側(ターゲット)」へ向ける: スイングの「形」という内側への意識を捨て、ボールを飛ばす「目標」という外側へ意識を100%向けさせます。
【本質の一言】 ルーティンとは、「過去のミス」と「未来への不安」を切り離し、「今この1打」に没入するための防波堤といえるのです。
「逆算課題」を遂行する最強のルーティン3ステップ
練習したことを本番で引き出すために、以下の3ステップを自分のものにすることを強くお勧めします。
ステップ1: シンキングゾーン(分析と決断)
ボールの約1.5m後方で行います。
やること: ボールが置かれているライ、風向きと強さ、ターゲットを確認し、番手を決める。
逆算課題の確認: 「今日の1つの課題(例:右肘の向き)」を、ここで一度だけ強く意識し、素振りで感覚を確認します。
ステップ2: プレショット・トリガー(切り替え)
ボールの横へ歩み出す瞬間です。
やること: 深呼吸を一つ吐き出し、「ここからは、スイングのことは考えない」と心に決めて一歩踏み出します。
ポイント: この一歩が、分析から実行への境界線になります。
ステップ3: ターゲット・フォーカス(実行)
アドレスからインパクトまで。
やること: 目線はボールではなく、ターゲット(落とし所)を強くイメージします。
ポイント: 練習で培った「無意識」を信じ、「ターゲットに運ぶ」という本能だけでスイングを始動させます。
プロや上級者はこのプロセスを周到に行い、自分の感情と向き合っています。
一番まずいのは、不安や心配を抱えたままショットに向かう事。やることが決まっていない中で、とりあえず打つ」で上手く行くほどゴルフは甘くないです。
たとえ上手くいってもそれは運なので、再現性は保てないでしょう。
これは日ごろの練習から意識して習慣化してしまうのが一番良いです。
あなたの上達を加速させる行動提案
今日から「ショットの良し悪し」で自分を評価するのをやめましょう。
行動提案1: 「ルーティンができたか」をスコアカードに記す
次回のラウンドでは、打った球の結果ではなく、「決めたルーティン通りに打てたか」を各ホールでチェック(◯×)してください。
ルーティンさえ完遂できれば、ミスショットはただの「確率のブレ」に過ぎなくなります。
行動提案2: 練習場の1球目からルーティンを取り入れる
練習場での「とりあえず打つ」はもう終わりです。10球に1回で構いません。ボールの後ろから歩き出すステップを、練習場でも完璧に再現してください。
結び: ゴルフを変えるのは、あなた自身の「決断」
全5回にわたる「90台、そして80台へ導く思考法」はいかがでしたか?
逆算思考で課題を絞り、
学習スタイルに合わせて練習を最適化し、
無意識になるまで1点を磨き、
ルーティンでその力を解放する。
ゴルフは物理学であると同時に、極めて心理的なスポーツです。あなたが「今の自分に必要なこと」を信じて迷いなく振り抜いたとき、スコアカードには見たこともない数字が並んでいるはずです。
あなたのゴルフライフが、これまで以上に楽しく、そして素晴らしいものになることを心から応援しています!


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