この記事はPGA認定ティーチングプロが監修しています。
「アプローチがうまく寄らない」「グリーン周りで打数を無駄にしてしまう」——そんな悩みを抱えているゴルファーは少なくありません。
実は、アプローチショットは正しい知識と練習方法を身につければ、誰でも確実に上達できるショットです。この記事では、PGA認定ティーチングプロの監修のもと、アプローチで確実に寄せるためのコツを徹底解説します。
アプローチが寄らない4つの原因
まず、なぜアプローチが寄らないのか、その原因を理解しましょう。
1. 距離感が合わない
同じクラブ、同じスイングでも毎回飛距離が変わってしまう状態です。距離感が不安定だと、ピンに寄せることは困難です。
2. 打ち方が安定しない
ダフリやトップなど、ミスショットが頻発する状態。特に手首を使いすぎるスイングは再現性が低く、安定しません。
3. クラブ選択が適切でない
どんな状況でもサンドウェッジ(SW)だけで打とうとしていませんか?実は、状況に応じてクラブを変えることが寄せる確率を大きく高めます。
4. ライ(ボールの状況)を読めていない
芝の長さや傾斜、目の向きなど、ボールの置かれた状況を正しく読めないと、思わぬミスにつながります。
アプローチショットはグリーン周りの短い距離で打つため、ミスがスコアに直結します。だからこそ、技術だけでなく判断力も求められるのです。
アプローチを寄せるために必要な5つの要素
アプローチで確実に寄せるためには、以下の5つの要素を正しく組み合わせることが重要です。
- 距離感
- 打ち方
- クラブ選択
- ライの読み
- 落とし所の設定
それでは、それぞれを詳しく見ていきましょう。
① 距離感を身につける方法
振り幅で距離をコントロールする
アプローチの距離感は、振り幅とスピードの一定化で決まります。力加減ではなく、振り幅で距離を調整することが基本です。
【距離別・振り幅の目安】
- 30ヤード → 腰から腰の振り幅
- 20ヤード → 腰より少し小さめ
- 10ヤード → 手首を使わず、肩から肩の小さな振り幅
距離感を養う練習法
練習場では、「同じ振り幅で何ヤード飛ぶか」を体に覚えさせることが重要です。
- 同じクラブで3種類の振り幅を決める
- それぞれの振り幅で10球ずつ打つ
- 平均飛距離をメモして記録する
- ラウンド前に確認する
この練習を繰り返すことで、再現性の高い距離感が身につきます。
② 打ち方を安定させるコツ
アプローチの基本は「体の回転」
アプローチの基本は、**「手首を使わず、体の回転で打つ」**ことです。
【手首を使うスイングの問題点】
- ダフリやトップが出やすい
- 毎回打点が変わる
- 再現性が低い
【体の回転で打つメリット】
- インパクトが安定する
- ミスが減る
- 再現性が高い
ランニングアプローチから始める
初心者や中級者には、まず**「ランニングアプローチ」**から安定させることをおすすめします。
ランニングアプローチとは?
ボールを低く出して、転がして寄せる打ち方。ミスの許容範囲が広く、最も成功率が高いアプローチです。
【ランニングアプローチの基本】
- ボール位置は右足寄り
- 手首は固定したまま
- 体重は左足に多めにかける
- フォロースルーは小さめ
このシンプルな打ち方をマスターすることが、アプローチ上達の近道です。
③ クラブ選択を状況で変える
「どんな状況でもSWで寄せる」というのは、実は難易度が高い打ち方です。状況に応じてクラブを使い分けることが、寄せる確率を大きく高めます。
状況別・おすすめクラブ選択
| 状況 | おすすめクラブ | 理由 |
|---|---|---|
| 転がせる状況 | 7〜9番アイアン | ミスが少なく寄せやすい |
| 少し上げたい | PW・AW | 高さと転がりのバランスが良い |
| 障害物を超えたい | SW | 高く上がり、止まりやすい |
プロが推奨する「転がし優先」の考え方
グリーン周りで障害物がない場合、転がすアプローチの方がミスのリスクが低くなります。
- 7番アイアンでのランニングアプローチは、パターの延長のような感覚で打てる
- SWで高く上げるより、7〜9番で転がす方が成功率が高い
- 「できるだけ転がす」を基本に、必要なときだけ上げる
この考え方を持つだけで、アプローチの成功率は大きく変わります。
④ ライを読むポイント
アプローチは、**ボールの置かれた状況(ライ)**で難易度が大きく変わります。ライを正しく読むことが、寄せる確率を高める鍵です。
ライ別・対処法
【芝が薄いライ】
- クリーンに打つ必要がある
- ダフリに注意
- ボールをやや右に置く
【深いラフ】
- ロフトのあるクラブ(SW)を選ぶ
- 通常より強めに振る
- ボールが飛び出す方向が不安定なので、ピンを直接狙わない
【逆目の芝】
- ボールが止まりやすい
- 通常より強めに打つ
- フォロースルーをしっかりとる
【順目の芝】
- ボールが転がりやすい
- 通常より弱めに打つ
- ランを多めに計算する
ライを読む習慣をつけることで、アプローチの精度が飛躍的に向上します。
⑤ グリーンの傾斜と落とし所を読む
アプローチは**「落とし所」が命**です。どこにボールを落とすかを決めてからスイングすることで、寄る確率が劇的に上がります。
傾斜を読むポイント
【上り傾斜のグリーン】
- 落とし所に落ちるとボールが止まりやすい
- やや強めに打つ
- ピンに近い位置を狙える
【下り傾斜のグリーン】
- ボールが転がりやすい
- 手前に落として転がす
- ピンをオーバーしないよう注意
【横傾斜のグリーン】
- ボールが曲がって転がる
- 傾斜の上側に落とす
- ボールの曲がりを計算に入れる
落とし所を決める3ステップ
- グリーンの傾斜を確認する
- ピンまでの距離とランの比率を決める(例:1:1、1:2など)
- 落とし所にターゲットを設定する(目印を見つける)
この3ステップを習慣化することで、漠然と打つのではなく、計画的なアプローチができるようになります。
アプローチ上達のための練習メニュー
自宅でできる練習
【距離感を養うパター練習】
- カーペットの上でパター練習
- 3種類の振り幅で打ち分ける
- 体の回転で打つ感覚を身につける
練習場での効果的な練習法
【振り幅別の距離感練習】
- 30ヤード用の振り幅で10球
- 20ヤード用の振り幅で10球
- 10ヤード用の振り幅で10球
- それぞれの平均飛距離を記録
【クラブ別の打ち分け練習】
- 同じ振り幅で、7番・9番・PW・SWを打ち比べる
- それぞれの飛距離とランの比率を確認
- どのクラブがどんな状況に適しているか体感する
ラウンド前の練習ポイント
ラウンド前の練習では、その日の距離感を確認することが重要です。
- 2〜3種類の振り幅で打つ
- その日の飛距離を確認
- グリーンの硬さや速さをチェック
コンディションは日によって変わるため、毎回確認することが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q1. アプローチでダフリが多いのですが、どうすれば改善できますか?
A. ボール位置を右足寄りに置き、手首を固定して体の回転で打つことを意識してください。また、体重を左足に多めにかけることで、ダフリを防げます。
Q2. SWとPWはどう使い分ければいいですか?
A. 障害物を越える必要がある場合はSW、転がして寄せられる状況ではPWや9番アイアンを選ぶのが基本です。「上げる必要がなければ転がす」を原則にしましょう。
Q3. 練習場とラウンドで距離感が変わってしまいます
A. 練習場のマットは滑りやすく、実際の芝とは異なります。ラウンド前の練習で、その日の芝の状態を確認し、距離感を調整することが重要です。
まとめ:アプローチは練習すれば必ず上達する
アプローチで確実に寄せるためには、以下の5つの要素を組み合わせることが最も効果的です。
- 距離感 → 振り幅で距離をコントロール
- 打ち方 → 手首を使わず体の回転で打つ
- クラブ選択 → 状況に応じて使い分ける
- ライの読み → 芝の状態を正しく判断
- 落とし所の設定 → グリーンの傾斜を読む
アプローチは練習すればするほど結果が出やすいショットです。基本を押さえて練習を重ねれば、スコアは確実に改善します。
次のラウンドでは、ぜひこの記事で紹介したコツを実践してみてください。グリーン周りでの無駄な打数が減り、スコアアップにつながるはずです。


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