前回の記事で、あなたは「逆算思考」を使い、 90台で回るために最も緊急性の高い「1つの課題」を見つけましたね。
(例)課題:「アプローチのミスヒットを減らす。トップしない方法を身に付ける」
(例)課題:「 3m〜10mのパットを1m以内に寄せる能力を習得する」
しかし、この課題を練習場でどう扱うか、ここに落とし穴があります。それは、アマチュアゴルファーの「学習スタイル」の違いです。
レッスンに来るゴルファーには、大きく分けて「YouTube型(自立型)」と「レッスン型(依存型)」の2種類がいます。そして、この 2タイプでは、課題を「実行」に移すためのアプローチが全く異なります。
結論:あなたの学習スタイルを理解し、その特性に合わせた「1点集中化のルール」を設けることこそが、逆算思考で見つけた課題を無意識の技術に変える鍵となります。
■2つの学習スタイルと「実行」への弊害
なぜ、学習スタイルによって指導法を変える必要があるのでしょうか?それは、「1つの課題」を前にしたときの思考パターンと、それに伴う弊害が異なるからです。
タイプ 1 :YouTube型(自立・分析型)
特徴: 自分で情報を掘り下げ、理論の「理由」から理解したい。
抱える弊害: 知識過多に陥り、1つの課題を前に「3つの解決法」を試してしまう。再現性が低い。
練習意識: 課題を治す「新しい技術の習得」に集中するあまり、コースでの戦略を軽視する。
タイプ 2 :レッスン型(受け身・依存型)
特徴: 上手くなりたいが、何をすべきか自分で判断できない。言われたことはやる。
抱える弊害: 自立心と実行力が不足。レッスンがない日は何をすべきか分からず、練習量が足りない。
練習意識: 課題を治す「スイングの形」を整えることに集中し、「目的」(1m以内に寄せる)よりも「手段」にこだわってしまう。
■スタイル別「1点集中」ルール
あなたの特性に合わせて、前回の記事で見つけた「1つの課題」を、練習場でどう実行するかを具体的に定義します。
●YouTube型(自立型)が守るべき1点集中ルール:【知識の断捨離】
自立型に必要なのは、「知識を1つに絞るための強制ルール」です。
知識の1つ選定: 逆算課題を解決するために「最も効果的だと信じる1つの意識」だけを選び、それ以外の理論は1週間封印する。
「100球 1意識」の義務: 練習場で100球連続で、選んだ1つの意識だけを実行する(例:「右肘の向きだけ」に集中)。
効果測定の徹底: 練習後は、「この1つの意識で、球筋や再現性は改善したか?」という結果のみを分析し、スイングの形は分析しない。
キーワード: 知識ではなく結果にこだわる。
●レッスン型(依存型)が守るべき1点集中ルール:【目的の視覚化】
依存型に必要なのは、「練習の目的」を明確化し、自発的な行動を促す仕組みです。
練習前の目標紙作成: 練習場に行く前に、「今日の1つの課題」と「100球打った後の成功基準」(例:「8割以上トップしない」)を紙に書いて持参する。
「手段」「目的」の転換: スイングの形ではなく、常に「目標達成」(例:「1m以内に寄せられたか?」)でOKかNGを判断する。
レッスンの予習復習: レッスン2日前に、あなたの逆算課題に必要な1つの質問を用意し、レッスンでその答えを得る。レッスン後はその1つだけを1週間反復する。
キーワード: 形ではなく目的にこだわる。
■あなたの上達を加速させる行動提案
あなたの学習スタイルに合わせて、逆算課題を1点集中する準備を始めましょう。
行動提案1:あなたの学習スタイルを自己診断する
あなたはYouTubeで常に新しい理論を探してしまう「自立型」ですか?
それとも、レッスンの宿題がないと何をすべきか分からない「依存型」ですか?
ご自身がどちらの傾向が強いか認識してください。
行動提案2 :次回の練習から「 1点集中ルール」を強制実行する
前回の逆算課題(例: OB回避)を思い出してください。
あなたのタイプに合った「 1点集中ルール」(知識の断捨離 or 目的の視覚化)を選び、次回の練習から100球、そのルールだけを厳守してください。
次回の記事では、いよいよこの1点集中を「無意識の実行」に変える具体的な「反復練習の技術」を解説します。


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