ゴルフで怪我しやすい部位と予防法|腰痛・ゴルフ肘対策完全版

「ゴルフを始めたら腰が痛くなった」 「練習後に肘がジンジンする」 「肩の張りが取れず、スイングがつらい」

ゴルフは見た目以上に体への負担が大きいスポーツです。1ラウンドで100回以上スイングし、10km以上歩くこともあるため、腰・肘・肩・膝など様々な部位に負担がかかります。特に初心者は正しいフォームが身についていないため、怪我につながるリスクが高くなります。

この記事では、ゴルフで怪我をしやすい部位とその原因、具体的な予防方法、すでに痛みが出た時の対処法まで、実用的に解説します。正しい体作りを取り入れれば、長く楽しくプレーを続けられます。


ゴルフで怪我をしやすい部位とは?【結論】

ゴルフで特に怪我が多い部位は以下の5つです。

  1. 腰(腰痛):スイング時の回旋動作で最も負担がかかる
  2. 肘(ゴルフ肘):インパクト時の衝撃で内側上顆炎を起こしやすい
  3. 肩(肩の炎症):オーバースイングや柔軟性不足で痛めやすい
  4. 手首(腱鞘炎):手首をこねる動作で炎症が起こりやすい
  5. 膝・足首(捻挫・炎症):長時間歩行と体重移動で負担がかかる

ゴルフで怪我をしやすい部位の詳細と症状

1. 腰痛|スイングで最も負担がかかる部位

なぜ起こる? ゴルフスイングは、腰を軸に上半身を大きく回旋させる動作です。この繰り返しが腰椎や周辺筋肉に負担をかけ、腰痛を引き起こしやすくなります。

主な症状

  • ラウンド後・練習後に腰が重だるい
  • 前屈・後屈で痛む
  • 慢性的な腰の張り・違和感

特に注意が必要な人

  • 体幹が弱い
  • 股関節の柔軟性が低い
  • デスクワーク中心で運動不足
  • 過去に腰痛の経験がある

関連疾患

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 脊柱管狭窄症(シニアゴルファーに多い)
  • 筋筋膜性腰痛

2. ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)|初心者に多い

なぜ起こる? インパクト時に手首をこねたり、肘に力が入りすぎることで、肘の内側にある腱に炎症が起こります。正しいスイングが身についていない初心者に多い症状です。

主な症状

  • 肘の内側(小指側)が痛む
  • 物を持ち上げる、握る動作で痛む
  • 朝起きた時や安静時も痛むことがある

間違いやすい用語の整理

  • ゴルフ肘(内側上顆炎):肘の内側が痛む ← ゴルフで多い
  • テニス肘(外側上顆炎):肘の外側が痛む ← ゴルフでも起こるが少ない

特に注意が必要な人

  • グリップを強く握りすぎる
  • 手打ちスイング(体幹を使わず腕だけで振る)
  • マットの硬い練習場で打ち込む

3. 肩のトラブル|オーバースイングが原因

なぜ起こる? 柔軟性不足のまま無理に大きくスイングすると、肩関節や周辺の腱に炎症が起きやすくなります。特にオーバースイング(トップで必要以上に振りかぶる)をする初心者は注意が必要です。

主な症状

  • テークバック・フォロースルーで肩が痛む
  • 腕を上げる動作がつらい
  • 夜間痛(寝ている時に痛む)

関連疾患

  • 肩峰下インピンジメント症候群
  • 腱板損傷(ローテーターカフ損傷)
  • 五十肩(40代以降に多い)

特に注意が必要な人

  • 肩甲骨の可動域が狭い
  • 猫背・巻き肩の姿勢
  • 40代以降(腱の柔軟性低下)

4. 手首の腱鞘炎|手首をこねる動作で発症

なぜ起こる? インパクト時に手首を過度にこねたり、グリップを強く握りすぎることで、手首の腱に炎症が起こります。

主な症状

  • 手首の親指側が痛む(ド・ケルバン病)
  • スイング時にズキッとした痛み
  • ペットボトルのフタが開けられない

特に注意が必要な人

  • 手首主導のスイング
  • グリップ圧が強すぎる
  • 女性(ホルモンバランスの影響で腱鞘炎になりやすい)

5. 膝・足首の不調|歩行と体重移動による負担

なぜ起こる? 18ホールで10km以上歩くことに加え、スイング時の体重移動で膝・足首に負担がかかります。体重移動が不安定だと捻挫や炎症を引き起こすこともあります。

主な症状

  • ラウンド後に膝が痛む・腫れる
  • 階段の昇降がつらい
  • 足首の捻挫・不安定感

関連疾患

  • 変形性膝関節症(シニアゴルファーに多い)
  • 膝の半月板損傷
  • 足首の靭帯損傷

特に注意が必要な人

  • 体重が重い(BMI 25以上)
  • O脚・X脚
  • シューズのサイズが合っていない

怪我の原因を知って予防につなげる

主な原因5つ

  1. 無理なスイングフォーム → 体の一部に負担集中(特に手打ち)
  2. 柔軟性不足や筋力不足 → 可動域が狭まり無理な動きに
  3. ウォーミングアップ不足 → 冷えた筋肉で急に振ると損傷
  4. オーバーワーク(練習のしすぎ) → 疲労蓄積で慢性的な痛みに
  5. クールダウン・ケア不足 → 疲労回復が遅れ、炎症が慢性化

怪我を防ぐための具体的な予防法

① ストレッチで柔軟性を高める(重要度:★★★)

実施タイミング

  • ラウンド前:動的ストレッチ(動きながら伸ばす)10分
  • ラウンド後:静的ストレッチ(じっくり伸ばす)10分
  • 毎日の習慣:寝る前・入浴後の静的ストレッチ 10分

部位別おすすめストレッチ

腰痛予防:股関節ツイストストレッチ

  • やり方:仰向けで片膝を抱え、反対側に倒す
  • 時間:左右各30秒×2セット
  • 効果:股関節と腰の柔軟性UP

肩の柔軟性:タオルストレッチ

  • やり方:タオルを背中で上下に持って引っ張る
  • 時間:左右各30秒×2セット
  • 効果:肩甲骨の可動域拡大

手首ケア:リストストレッチ

  • やり方:手のひらを前に伸ばし、反対の手で軽く押す
  • 時間:左右各20秒×2セット
  • 効果:手首の柔軟性UP、ゴルフ肘予防

股関節ストレッチ:ランジポーズ

  • やり方:片足を大きく前に出し、後ろ足の股関節を伸ばす
  • 時間:左右各30秒×2セット
  • 効果:股関節の可動域拡大、腰痛予防

② 体幹トレーニングでスイング安定(重要度:★★★)

なぜ重要? 体幹が強いと、スイング時に腰への負担が分散され、安定したスイングが可能になります。

おすすめメニュー

プランク(基本)

  • やり方:うつ伏せで肘とつま先で体を支え、体を一直線に保つ
  • 時間:20〜30秒×3セット
  • 頻度:週3〜4回
  • 効果:腰痛予防、スイングの安定性UP

サイドプランク

  • やり方:横向きで肘と足で体を支え、体を一直線に保つ
  • 時間:左右各20秒×3セット
  • 効果:体側の筋肉強化、回旋動作の安定

バードドッグ

  • やり方:四つん這いで対角の手足を伸ばす
  • 回数:左右10回×3セット
  • 効果:バランス能力向上、腰の安定性UP

③ 筋トレで下半身を強化(重要度:★★☆)

なぜ重要? 下半身を鍛えると体重移動がスムーズになり、膝や足首への負担が軽減されます。また、下半身主導のスイングが可能になり、飛距離UPにもつながります。

おすすめメニュー

スクワット

  • やり方:足を肩幅に開き、膝を曲げてしゃがむ
  • 回数:10〜15回×3セット
  • 頻度:週2〜3回
  • 効果:太もも・お尻の筋力UP、膝の安定性向上

ランジ

  • やり方:片足を前に大きく踏み出し、膝を曲げる
  • 回数:左右各10回×3セット
  • 効果:股関節・太ももの筋力UP、バランス能力向上

カーフレイズ(つま先立ち)

  • やり方:つま先立ちになり、かかとを上下させる
  • 回数:15回×3セット
  • 効果:ふくらはぎの筋力UP、足首の安定性向上

④ 練習後のクールダウンとセルフケア(重要度:★★★)

クールダウンの重要性 練習後に筋肉をほぐすことで、疲労物質の排出を促し、炎症・痛みの予防につながります。

おすすめケア方法

軽いストレッチ(静的)

  • 時間:10分
  • 部位:特に使った部位(腰・肩・腕)を重点的に

アイシング(痛みがある場合)

  • 方法:保冷剤をタオルで包んで患部に当てる
  • 時間:10〜15分
  • 効果:炎症を抑え、痛みの悪化を防ぐ

フォームローラーで筋膜リリース

  • 部位:太もも・ふくらはぎ・背中
  • 時間:各部位1〜2分
  • 効果:筋肉のコリ・張りをほぐす

入浴で血流促進

  • 方法:38〜40℃のぬるめのお湯に15分
  • 効果:筋肉の緊張緩和、疲労回復

⑤ 正しいフォームを身につける(重要度:★★★)

フォームの誤りは怪我の最大の原因

  • 手打ちスイング:肘・手首に負担集中 → ゴルフ肘・腱鞘炎
  • オーバースイング:肩・腰に過度な負担 → 肩の炎症・腰痛
  • 体重移動の不安定:膝・足首に負担 → 捻挫・膝痛

フォーム改善のために

  • プロのレッスンを受ける(月1回でもOK)
  • 自分のスイング動画を撮影して確認
  • ミラーで素振りをチェック

すでに痛みが出た時の対処法(応急処置)

RICE処置(急性期・痛み直後)

Rest(安静):痛む動作を避ける、練習を休む Ice(冷却):保冷剤で10〜15分冷やす(直接当てない) Compression(圧迫):テーピングやサポーターで軽く固定 Elevation(挙上):患部を心臓より高く保つ

病院を受診すべき症状

  • 激しい痛み:動かせない、歩けない
  • 腫れ・熱感:患部が腫れて熱を持っている
  • 可動域制限:動かす範囲が明らかに狭い
  • 痛みが1週間以上続く:慢性化の可能性

受診先

  • 整形外科:骨・関節・筋肉の専門
  • スポーツ整形外科:スポーツ障害に特化
  • 整骨院・接骨院:保険適用で応急処置可能

痛みがある時のNG行動

  • ❌ 無理して練習を続ける(悪化の原因)
  • ❌ 痛い部位を強くマッサージ(炎症悪化)
  • ❌ 温める(急性期は炎症が悪化)
  • ❌ 自己判断で湿布・痛み止めに頼る(根本解決にならない)

年代別の怪我リスクと注意点

20〜30代

  • リスク:練習のしすぎ(オーバーワーク)
  • 注意点:体力があるため無理しがち。適度な休息を

40〜50代

  • リスク:柔軟性低下、腱の老化、五十肩
  • 注意点:ストレッチ・ウォーミングアップを入念に。週2〜3回の頻度で

60代以降(シニアゴルファー)

  • リスク:変形性膝関節症、脊柱管狭窄症、骨粗鬆症
  • 注意点:無理をしない、カートを活用、医師と相談しながらプレー

プロゴルファーの怪我事例(説得力UP)

タイガー・ウッズ選手

  • 腰椎椎間板ヘルニアで手術、長期離脱
  • 原因:過度な練習量、負担の大きいスイングフォーム
  • 教訓:プロでも怪我のリスクはある。休息とケアが重要

松山英樹選手

  • 腰痛・肩の不調で調整が必要な時期も
  • 対策:トレーナー帯同、入念なウォーミングアップ・ケア

学べるポイント:トッププロでも怪我をする。だからこそ、アマチュアは予防をしっかりと。


ゴルフを長く楽しむための習慣

定期的なメンテナンス

  • 整体・マッサージで体をリセット(月1〜2回)
  • フォームチェック・レッスン(月1回)

練習計画を立てる

  • 週ごとの練習量を決める(週2〜3回、1回60〜90分が目安)
  • 打ちすぎを防ぐ(連日の練習は避ける)

セルフモニタリング

  • 痛みの有無を毎回チェック
  • 違和感があれば早めに休む

よくある質問(FAQ)

Q. 痛みがあってもプレーを続けて大丈夫?
A. 軽い違和感程度なら様子見もOKですが、明らかな痛みがある場合は休むべきです。無理をすると慢性化し、治りが遅くなります。

Q. ストレッチはラウンド前と後、どちらが重要?
A. 両方重要ですが、優先順位はラウンド前の動的ストレッチ(怪我予防)です。ラウンド後の静的ストレッチは疲労回復に効果的です。

Q. 筋トレはゴルフに必要?
A. 必須ではありませんが、体幹・下半身の筋力があると怪我予防・飛距離UPにつながります。週2〜3回、軽めでOKです。

Q. ゴルフ肘と診断されました。どのくらいで治る?
A. 軽度なら2〜4週間、重度だと数ヶ月かかることも。安静・リハビリ・フォーム改善が重要です。整形外科で相談しましょう。

Q. シニアゴルファーが特に気をつけるべきことは?
A. ウォーミングアップを入念に(15分以上)、無理をしない、カートを活用、医師と相談しながらプレーすることが重要です。


まとめ|怪我を予防してゴルフを長く楽しもう

ゴルフで怪我を防ぐためには、

  1. 腰・肘・肩・手首・膝などの弱点を理解する
  2. 柔軟性と筋力を高める具体的トレーニングを行う(ストレッチ・体幹・筋トレ)
  3. 正しいフォームと適切な練習量を守る
  4. 痛みが出たら早めに対処する(RICE処置、病院受診)

この4つが欠かせません。

ゴルフは生涯スポーツです。怪我なく長く楽しむために、今日から体作りを始めましょう。正しい知識と習慣があれば、何歳になっても楽しめるスポーツです。

もしフォーム改善や体作りのサポートが必要な方は、プロのレッスンやトレーナー指導を検討してみてください。長期的に見ると、怪我の予防・上達の近道になります。

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