ジュニアすこやか通信  No.5

【ゴルフで心を育む要素】その3

ライフスキル〈人生で直面するさまざまな問題や困難に対処し、乗り越えていく力〉の中で、子供たちに一番初めに学ばせようと思うのが「礼儀」ではないでしょうか。

それでは何故「礼儀」が大事なのでしょう?社会生活を営むには「秩序」と「コミュニケーション能力」が欠かせません。リスクのある接触には「危機管理」も必要です。

まず「挨拶」で相手を確かめ、「コミュニケーション」を取りながら相手の「表情」で意図を探ります。人間が生物の頂点に立てたのも、視力の発達で「表情」から「感情」を読み取れ、「秩序」ある社会を築き易くなったからだそうです。

その「秩序」は、「ルール」と「マナー」が要です。すべてに「気配り」をしたら疲れてしまいますが、それらを守りながらなら容易になりますよね。

「礼儀×ゴルフ」

ゴルフには必ず同伴プレーヤーがいます。相手は友人や家族だけではありません。年齢、性別、性格など様々です。そこで、お互いが気持ちよく楽しく18ホール(約4時間)プレーするためには、挨拶と笑顔、プレー中の気配りがとても大切だと気づきます。礼儀を知らない自分本位なゴルファーとプレーする機会もあるかもしれません。その時は反面教師にもなります。ゴルフのマナーやエチケットは同じ時間を過ごす人に対して「他者の気持ちを想像する事」を求めている内容がたくさん含まれています。

 

「他者への思いやり」は、「自信」と合わせ人格形成に無くてはならないものです。子供たちは、「信頼感」→「自立感」→「活動性」→「自発性」→「自己同一性」という人格発達課題を、それぞれの時期に達成してゆくことで成長し、「自己同一性」(アイデンティティ)を確立します。その時に「意欲」と「思いやり」を持てる青年になってもらいたいと思います。

 

 

コモゴルファーズアカデミーゼネラルマネージャー 三宅美知子