最新医療
こんにちわ! トレーナーの山本です。
皆さんは転んだりしてスリ傷ができた時どう処置しますか?
消毒してなるべく乾かして、ガーゼ当ててかさぶたができればOK!
やっぱりこれがテッパンですよね!
ですがこれ・・・全部間違いです!
このやり方だと治りが遅くなり傷の痕が残りやすいんです。
消毒をすると雑菌と一緒に殺菌したり傷をきれいに治してくれる細胞まで殺してしまい治りが遅くなります。
普通の怪我であれば消毒の必要はありません。
この細胞の通り道となるのが水分。怪我をした後、水っぽいのが出るのがこれです。
乾かす事で細胞 は唯一の通り道の水分を失い、傷口までたどり着く事ができず傷口にバイキンが溜まります。
バイキン達は乾燥した環境を好みます。パリパリの乾燥したかさぶたはバイキン達の集合場所になっていたんです。
ガーゼを当てると水分を奪われ乾燥した環境ができやすくなります。
さらに剥がす時、激痛と共に治りかけていた上皮部分もはがしてしまい治療のやり直しという悪循環が生まれます。
じゃあどうすれば良いの?っていう話ですが・・・
まず水道でとてもよく念入りに傷口を洗います。次にワセリンなど肌の保湿ができる物をたっぷりと塗り、ガーゼなどで幹部を少し浮かせるようにして貼ります。
ポイントは、傷口をよく洗う。傷口を保湿させる。消毒しない。 です。
この方法を湿潤療法といいます。
この方法はかさぶたができた後では効果が無く、傷を負った直後に有効です。
ジョンソン&ジョンソンのバンドエイド「キズパワーパッド」というバンソウコウは、通常ガーゼが付いている部分に医療用の被覆材が付いていて、傷口が乾かないように保てるという優れもの。通常サイズで「10枚入り850円」と、けっこうなお値段であるにもかかわらず、1000種類あるとされるバンソウコウのなかでも売り上げナンバーワン!
これから寒くなってきて足元が滑りやすく転倒しやすいシーズン!
スリ傷ができた際はこの湿潤療法で早くきれいに治しましょう。